2017年3月14日

小麦や原料のこと


 千葉市のBeer O'clockさんにお誘いいただき、
 千葉県東金市のあいよ農場さんで育った小麦を使って
 「あそびヴァイツェン」をつくらせていただきました。
 (ちょうど出荷中です。ビアオクロックさんで見かけた方はぜひお試しください。)


 ビールの原料は水、モルト、ホップ、酵母ですが、
 水以外の原料の大部分は輸入品に頼っています。

 大麦を麦芽化したり、ホップを乾燥・ペレットにしたりと、
 ワインと違って畑で収穫した原料をさらに加工しなければいけないので、
ビールの原料を日本でつくるとノウハウや価格などの面で高いハードルを乗り越えていかなければなりません。
 
 それでも最近、日本のビール業界でも麦やホップを育てる動きがたくさんあり、
 ビールの魅力がさらに広がる追い風になれば、と思っています。
 私たちにとっても実際に初めて千葉県産の原料を使うことができ、
 とても貴重な経験になりました。
 
 余った小麦も買い取らせていただき、
野生酵母のビールなどでも使わせていただいています。


 色が薄いほうが小麦麦芽、濃いのが生小麦です。

 小麦は大麦と違って精麦しない裸麦のままでビールに使えます。
 ベルギーでは小麦は生のままで使用されるので、
ベルジャンスタイルがメインの私たちにとっても都合が良いです(笑)。

  小麦麦芽と比較すると、生小麦のほうが舌触りや濁りがもっと強く、
  小麦の風味や存在感が強いように感じます。
 
  小麦の粉砕にはずっと苦労していましたが、
  最近手回しの製粉機を購入しました!


 石臼の目を大きく開けてちょうどいい感じ。
 

そして! 少し前から念願のリーフホップを使っています。
これは山形県産の信州早生。
定番のブロンドやモデルネでも一部加えています。


リーフを壊しながら、


  タンクにどんどん入れていきます。
  この日はまた野生酵母のビールの仕込みでした。

  リーフホップや生の小麦(しかも国産)は、
  小さな変化のようですが私たちにとってはずっと憧れていた材料です。
  
  ビールにも良い変化があることに期待したいですね!