昨日は待ちに待ったほうきづくりでした。
本当は冬頃の予定でしたが、なかなか日が合わなかったりお水が冷たかったりして
延びて延びて…急きょ明日やりましょう!ということになり、
朝からお邪魔してきました。
ほうきづくりは、良いほうき草を選別して、
一晩茎と穂の根本2センチくらいまでお水に浸すところから始まります。
はじめに、”玉”をつくっていきます。
ほうき草を針金や糸で締め合わせ、小さなほうきをつくっていきます。
ほうき草の茎の管ガラを合わせることで、太くても軽い、使いやすいほうきになります。
ほうきやさんにはお父さんが考えた道具がたくさんあります。
糸を竹に通して…
くるくるーっと編みひもを巻きつけたり。
3つ出来た玉を1つに合わせます。
身体と力をうまく使って、まっすぐ。格好よく。
続いて首のところまで1本の糸でほうき草を編んでいきます。
紐が切れないような力加減で…ぶちっ あーーー!
見るのとやるのは大違いです笑
ほうきは”編む”と言う時もありますが、ここはまさに編んでいるような工程。
茎を折って癖を付けながら紐で編んでいます。
ほうきやさんに胴締めをしてもらい
(↑なかなか皆さんができない、特に難しい工程とのこと。)、茎を始末します。
そのあと色の糸でさらに引き締めていきます。
これは締めたり整えたりするための綿糸です。
ほうきやさんが染めたのと、プロの染屋さんが染めたもの。
「さすがだよね、プロは色の深さが違うんだ。」って。
染めてもらうと値は張るけど人目を引く美しい日本の色になります。
その美しい色の糸で、”小編み”していきます。
2,3本ずつのほうき草を編む、細かい作業です。
そのあと赤、緑の綿糸を巻いて、縫針で束ねます。
最後に穂先をまっすぐにカットして、日陰で数日干して完成です。
ここまで畑から考えると1年近く。
お父さんの技術や創意工夫はすごいのに、
やはり重要なのはほうきの草の質だということです。
袖ヶ浦や房総で育つ柔らかいほうき草。
昨年は1.2キロくらいの収穫でしたが、良質な穂はいくつもなく、
このほうき1本分でした。 でも今年もほうき草を育てたいな。
何十年も昔から編まれているという、江戸の座敷帚ができました。
≪ ほうきや ≫
木更津市清川2-22-7
9:00~
水・土 定休
火曜日も最近お休みです