2021年8月15日

ほうきやのお父さんのほうき、とほうき草

九州をはじめ大雨による被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
天候が不安定な状態が続いております。どうぞ皆様お気を付けください。

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8月の暑い日、楽しみにしていたホウキ草の収穫をしてきました。


 上総清川駅近くに、職人歴60年以上(15歳から編んでいて今年84歳!)の手作り箒(ほうき)のお店、「ほうきや」さんがあります。 ここのお父さんが編むほうきを使ったら、毎日の掃除が本当に心地よく楽しくなり、以来ほうきが大好きになりました。

 今年は昨年うまくいかなかったほうきの原料、ホウキ草の栽培に再トライ。
 
 5月に米粒大の種を撒くと、小さな芽を出し、雑草に紛れながら少しずつ大きくなります。
 梅雨時からはぐんぐんと伸び始め8月には自分の背丈を越して穂をつけます。
 
 手がかからない植物なのにこんなに勢いの良い成長を見ていると、自然の摂理というか、すごいなぁとしか言いようがないです。 



収穫したほうき草。穂先の黒い粒が種になります。
本当は手だけで収穫できるのですが、コツがいるみたいでハサミを使いながら刈りました。
水分が多くてずっしりとしています。



その日のうちに穂先についた種を足ふみ脱穀機で外していきます。
小麦と違って加減が難しいですが、こういうのを覚えていくのが楽しいです。



  穂を外したら付け根から37センチでカットし、天日で干して渋抜きします。
 次の日からは穂先を隠して茎だけを乾かし、3~4日、白く硬くなるまで干していきます。
 畳のような良い香り。



 出来上がったほうき草を束ねてほうきやさんに持っていったら、全部ではないけど良い穂ができたね、きれいに干せたねと褒めてくださいました。
 このまま冬まで熟成させて、ようやくほうきを編むことができるそうです。
 
 
 畑というと食べるものをつくるイメージですが、昔は暮らしのものもほとんど自分たちで育てたのでしょうか。想像するだけでも大変なことです。
 収穫した後加工していく作物は、人の知恵や歴史が詰まっているからか特に惹かれます。


冬になったら編み方を教えてあげるからいらっしゃいと言ってくださいました。
  思いがけないお誘いですが、「ほうきづくりは楽しいんだよ。」と強く勧めてくれるので、
  ほうきやさんの世界を覗く気持ちで行ってみようかな。 

  また楽しみが出来ました。 
  
≪ ほうきや ≫

千葉県木更津市清川2-22-7
tel : 0438-98-7833   
定休日 : 水・土曜日